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敷のおへそにあたる本町五丁目(旧向市場町)に直売所を経営していますと、倉敷にまつわる行事・イヴェントちょっとしたニュース等、自然に目にし、耳にも入ってきます。この倉敷だよりではそのちょっとした情報を皆様と共用したいと思っております。

倉敷川が瀬戸中央自動車道の下をくぐり抜けると、やがて騎馬武者のブロンズ像を橋上に置く盛綱橋(もりつなばし)が見えてくる。源平藤戸(ふじと)の合戦で先陣の名声を挙げた源氏の猛将、佐々木盛綱に由来する。地図からも当時は時刻によりかなりの速い潮流があったと思われる。

今ヤマウの倉敷だより

--------倉敷川(晩夏〜)--------

倉敷川を中心とした現在のイラストマップに中世の海岸線(推定)を落とし込んでみました。現在の平地のほとんどがかつては海であったことがわかります。それは地名にも色濃く残されており、早島・連島(つらじま)・児島などにうかがえます。特に児島半島はかつては独立した島であり、それが後に地続きとなり半島を形成しました。それに伴ないかつては吉備の穴海と呼ばれた内海が、やがて児島湾になったことが見てとれます。さて、現在は倉敷川沿いは堤防上が自転車・歩行者専用道になっており、地元の方は勿論、観光客の皆さんもレンタサイクル等で源平の戦いのロマンと悲劇に彩られる“藤戸”まで快適に進むことができます。つり巾は徐々に広くなります。

 

 

 

 

 

 

倉敷川はこのあたりでぐるりと大きく迂回して開けた平野に出ます。これは主に高梁川(たかはしがわ)から出る大量の土砂が形成した干潟を利用する形で、中世から営々と続いた干拓事業の成果であると言えます。特に明治以後のテンポは早く児島湾の干拓地7,000ヘクタールのうち5,500ヘクタールが昭和38年(1963)事業完了時にまでに陸地化したそうです。

 盛綱橋上より児島側を見る。創業来800年の歴史を誇る藤戸まんじゅうの本家が見える。
 彦崎の街並、かつての漁村も今では岡山・倉敷のベッドタウン化しつつある。

 倉敷川橋、岡山⇔玉野間の主要国道30号線上にある。写真は北から南を見たもの。橋のアーチの間に見えるキレイな円すいの山が常山(つねやま)である。

 倉敷川橋上より下流側を見る。さすがにここまで来ると海の気配(けはい)を感じる。遠くに金甲山を中心に児島半島の山々が見える。

 

 

 

 

 

 

ここで時間とアシ(ここでは自動車)のある方は彦崎より宇野線沿いに6km位東へ行ったところにある円すい形の山、常山(つねやま)標高307mに登ってみよう。山腹をグルグル、ハチ巻きのように登って行くと車なら7〜8分で頂上に出ます。頂上には常山城跡とTVの電波塔があります。歴史好きには常山女軍で有名な常山合戦の跡地をじっくり散策してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それよりも素晴らしいのは頂上からの眺めです。現在はやや樹林がジャマをしていますが360°結構楽しめれます。西の方向は倉敷、北方は広大な干拓地と岡山市、東方は金甲山を始めとする児島の山々、南は山並みの上に瀬戸大橋、四国(高松マリンタワーも見えます)の山々、島々と見飽きません。中世の人々がナゼここに城をつくったのかも、この頂上に立てば納得できます。目の良い昔の人なら山陽道を始めとする陸路、目の下の児島北岸の海の様子、南に目を転じれば瀬戸の島々まで一望できたワケですからその重要性は言うまでもありません。

倉敷川が児島湖へ流れ出る?場所も確認できます。児島湖と児島湾を分ける児島湖締切堤防も見えます。一番最初に倉敷川のことを高梁川の支流という表現で片付けましたが、本当はもう少し複雑な水系なのです。まず昭和34年(1959)にこの締切堤防ができるまで細々とですが海の満干潮により日に2回海水の流入と流出がかなり上流までありました。大正の頃までは途中の水門も余りないため現在の美観地区あたりまでモロに満干潮の影響がありました。又、水の取り入れは高梁川の一部を新田に引いた農業用水の余りを細々ともらっていた程度で川というより澪(水尾)筋を利用した海運用の運河と言った方がより解り易いかもしれません。いづれにせよ現在の倉敷川は用水のポンプ利用による大がかりなテーマパーク型のものと考えて良いでしょう。

 

 

 

 

倉敷川を軸に最上流部分から最終の児島湖に消えるまでのまわりの風景・歴史を追ってみました。このリポートは'07の晩夏から'08の初夏までと結局8ヶ月余り掛かってしまいました。ですから後半の写真は晩夏ではなく初夏のものです。ご了承ください。

 案内板
 常山女軍の墓碑。
 頂上展望台より北を見る。中央を東西に流れるのが倉敷川と倉敷川橋である。上方は岡山市街地へとつづく。
 チョット見づらいが、倉敷川が児島湖へ消えてゆく河口。
 頂上より南東、玉野市宇野(うの)方向を見る。海上に浮かぶのは香川県の直島(なおしま)。
 いかにも児島半島らしい、波静かな入江。

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